約2年ぶりに日本での試合出場となった松山英樹(29=LEXUS)が、前半9ホールを終えて3つ伸ばし、2位で後半に突入した。今夏の東京オリンピック(五輪)で金メダルのザンダー・シャウフェレ(米国)、銅メダルの藩政■(台湾)と同組で回り、3バーディー、ボギーなしの31。3アンダーでホアキン・ニーマン(チリ)ら4人が2位に並んだ。8ホールを終えて、4アンダーで首位の岩田寛を1打差で追う展開となっている。

出だしの1番パー4から盛大な拍手と大歓声で迎えられた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため「声援なしでお願いします」と、係員から呼びかけられても、観衆の興奮を抑えられないプレーを連発した。1番で第2打を3メートルにつけるとバーディー発進。ティーショットの際よりも大きな歓声が起きた。3番パー3では、ピン右4メートルにつけて2つ目のバーディーを奪った。6番パー5は第2打を4メートルにつけた。イーグルパットこそ、わずかにカップ右を通過したが、50センチの返しのパットを決めて楽々バーディーを重ねた。

9番パー4では、第2打をグリーン手前のバンカーに入れたが、芸術的なリカバリーショットを披露した。バンカーからの第3打は、あと一歩でチップインバーディーという、わずか5センチにつけた。大勢のギャラリーから悲鳴や「惜しい」の声が漏れた。2アンダーで折り返した同組のシャウフェレとの、レベルの高いプレーの応酬で、ファンを魅了するプレーを続けながら折り返した。

※■は王ヘンに宗