首位と1打差の2位から出た松山英樹(29=LEXUS)は、前半9ホールを終えて1つ伸ばし、単独首位に立った。今夏の東京五輪で金メダルのザンダー・シャウフェレ(米国)、銅メダルの藩政■(台湾)とインコースから出て、2バーディー、1ボギーの35で通算7アンダー。2位で6アンダーのブレンダン・スティール(米国)を1打、首位から出て3位に後退した5アンダーの岩田寛を2打リードして後半に突入した。

前半は弱めの雨が降り続き、気温15度にも満たない寒さの中、13番パー3で最初のバーディーを奪った。ティーショットをピン右2メートルにつけて伸ばした。16番パー3もティーショットを1メートル余りのチャンスにつけたが、これを外すと17番パー4で今大会初のボギーをたたいた。12メートルのバーディーパットは、2・5メートルオーバー。返しのパーパットを決められなかった。だが直後の18番パー5でバウンスバックに成功した。フェアウエー右サイドから、ピン手前8メートルに2オン。大歓声を起こした。イーグルパットこそ、わずかにカップ左を通過したが、難なく40センチの第4打を沈めてバーディー。勢いをつけて折り返した。

※■は王ヘンに宗。