3週連続優勝のかかる女子ゴルフの古江彩佳(21=富士通)は苦手コースも乗り越え、逆転賞金女王を狙う。

28日、樋口久子・三菱電機レディース(10月29~31日、埼玉・武蔵丘GC)の開幕前日練習を行い、インからのハーフラウンドなどで調整した。賞金ランキングではトップの稲見萌寧と約2200万円差の2位。優勝賞金は1440万円のため3戦連続優勝を果たしても逆転はないが、稲見は腰痛で今大会を回避。残り5戦で少しでも差を詰めるためには好成績を狙いたいところだ。古江は「(稲見欠場は)追いかける方からすると、すごくおいしい話かもしれないですけど、私は私で自分のゴルフができたら」と冷静に語った。

19年の富士通レディースでアマチュア優勝し、同年の今大会でプロデビューを果たした。しかし、当時はカットラインに1打届かず56位で予選落ちし、昨年大会も22位と振るわず。「難しいなっていう印象はずっとあります。(グリーンが)砲台な感じのところで長かったりとか、速くて硬いイメージがある」と警戒した。優勝すれば88年のツアー制度施行後では07年の全美貞、19年の鈴木愛に続く史上3人目の3週連続優勝にもなるが「頭には入っていますけど、そんなに意識せずにこの試合に集中したい。このコースとうまく向き合って、楽しく回れたら」と意気込んだ。

古江は29日の第1日に3週連続優勝の先人である鈴木と、同学年で賞金ランキング4位の西村優菜と同組でスタートする。