賞金ランク3位星野陸也(25=興和)が首位と3打差8位で最終日を迎える。4打差21位から出て、5バーディー、ボギーなしの67で通算10アンダー、206。ジュニア時代から「クラブいじり」が趣味の若手が特技を生かし、ティーショット復調のきっかけを発見。逆転優勝で賞金レース1位に立つつもりだ。ツアー1勝の堀川未来夢(28)未勝利の石坂友宏(22)が通算13アンダーで首位に立った。

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残念ながら、星野は今日もダメだった。池越え2オンでイーグルが狙える名物ホール、最終18番パー5の第1打を左バンカーへ。パーに終わった。第1日は右の池に入れてダブルボギー。第2日はパー。3日間で3つは伸ばしたいホールで、2オーバー。それでも、3打差8位にいる。

ドライバーに、ティーショットに…悩んでいた。スイング解析の機器でデータを洗い出す一方、茨城・水城高1年から通う自宅近くの工房へ。自分でドライバーをバラし、ヘッドの重さを量ってみると…。「思っていたのより、5グラム軽かった。重さは変えてないけど、それが分かって頭の中で整理がつきました」。

2週前、日本開催の米ツアーZOZO選手権ではドライバーショットを隣のコースに打ち込んだが、パーセーブ。同組の東京五輪金メダリスト、シャウフェレに「ナイス・パー」と拍手された。「(10点満点で)1か2の状態。今では5ぐらいに戻った」と笑う。

最終日こそ-。「明日はバーディー? いや、イーグルで」。首位との3打差を追い、最終18番を劇的に-。会心のドライバーショットを放ち、最高の幕切れを目指す。【加藤裕一】