国内女子ゴルフツアーの大王製紙エリエールレディースが18日、愛媛・エリエールGC松山(6545ヤード、パー71)で開幕する。前週優勝者で今大会で賞金女王戴冠を決める可能性がある賞金ランク1位稲見萌寧(22)は17日、腰痛でプロアマ戦を欠場。「痛みはずっとある。冷えて固まって痛いなあという違和感があって」と本戦を前に大事を取った。一方、逆転戴冠の可能性を残す同2位古江彩佳(21)はプロアマ戦に出場。「(残り2戦で稲見と一騎打ちになり)そういう立場にいられることはうれしい。挑戦できるわけですから」と笑顔を見せた。

○…米ツアー最終予選会(12月2日~)出場前の“国内最終戦”となる渋野はこの日、プロアマ戦後に「最後という実感がなくて、また来週も試合に出る感じ」と話した。直近6戦は優勝2度、予選落ち2度。「う~ん(技術的な)ベースができているとはまだまだ言えません」とこぼすが、表情は明るい。15日に23歳になった。「22歳で変化を恐れず取り組んできたものを、もっともっと積み上げていきたい」と変わらぬ前向きさを見せた。

◆女王決定条件 賞金ランク1位稲見と2位古江の差は1696万8474円。次戦の最終戦ツアー選手権リコー杯を前に、今週で「2952万円」(最終戦の優勝賞金3000万円、出場予定40人で最低賞金48万円のため)より差が開けば、稲見の戴冠が事実上決まる。そのための条件は「稲見の優勝」+「古江の単独6位以下」となる。