ともに初の賞金女王を目指すランキング1位の稲見萌寧(22=都築電気)と、同2位の古江彩佳(21=富士通)が、国内女子ゴルフツアーの今季最終戦、JLPGAツアー選手権リコー杯(25~28日)開幕を翌日に控えた24日、会場の宮崎CCで行われたプロアマ戦に参加した。すでに賞金女王争いは2人に絞られており、その差は1696万8474円。25日の第1ラウンドでは、2人1組の最終組で一緒に回ることが決まっている。それでもプロアマ戦後には、2人による2ショット写真の撮影なども行われたが、ともに笑顔を振りまくなど、終始和やかな雰囲気だった。

新型コロナウイルス感染拡大による昨年の試合数減少で、今年と統合された今季を振り返り、会見に臨んだ稲見は「長かったなという感じです。1年間フルに参戦するのが初めてなので。あと4日試合をやって、やっとオフになるかなと」と、笑顔を見せながら話した。今大会は3度目の出場で一昨年が30位で、昨年は15位。コースについては「すごい難しいという印象しかない。(シーズンの)最後の最後に難関コースというイメージ」と、警戒心を示した。懸念される腰痛については「4日間の試合が続いて、ラウンドしている回数も多いので、しんどかったのはあった」と、、変わらず痛み止め薬を服用しながらのプレーになるとの見通しを語った。

一方の古江は、今夏の東京五輪代表争いでも稲見に敗れており「同じことは繰り返したくない。そこは意識しながらやれれば」と、雪辱の思いがあることを打ち明けた。稲見と同じく、今大会は3年連続3度目の出場で、一昨年、昨年ともに2位と好成績。「何とかうまくいけているコース。去年もショット自体は良くはなかったけど、イーグルに助けられたのが印象的。相性は合っているのかな。難しいコースなのが、逆に気楽にできるかな」と、稲見とは対照的に警戒心は少ない様子だ。

「ベストは初日からトップや上位でいいかなと思う。初日でまず、スタートダッシュができれば」と、4日間の戦いぶりを思い描いた。特に稲見と回る第1ラウンドに向けて「ある程度の位置につけていないと、私の場合は結果的に優勝はできていないので、しっかりとやっていきたい」と、今季6勝のほとんどのパターンは先行逃げ切りに近い形だけに、気持ちを高めている様子だった。