国内女子ゴルフツアーで賞金ランキング2位の古江彩佳(21=富士通)が、雪辱の逆転賞金女王に挑む。今季最終戦で国内メジャーのツアー選手権リコー杯開幕前日の24日、会場の宮崎CCで調整。約1697万円差を追う、ランキング1位の稲見萌寧には、今夏の東京オリンピック(五輪)代表争いでもわずかに敗れた。それだけに「同じことは繰り返したくない。そこは意識しながらやれれば」と、ライバル心を隠さなかった。

今季6勝のうち5勝は、第1ラウンドで10位以内につけて奪った。さらに全6勝が、最終日を3位以内で迎えている。「ある程度の位置につけていないと、優勝はできていない」と先行逃げ切りタイプを自覚。稲見と2人で最終組で回る第1ラウンドを「スタートダッシュができれば」と重視。難コースだが昨年まで2年連続2位。「相性は合っているのかな。難しいコースなのが、逆に気楽にできる」。逆転への絶対条件、単独2位以上を見据えた。

◆賞金女王争い 最終戦に持ち越された。2人に絞られ、差は約1700万円。稲見は最終戦で古江が優勝賞金3000万円を獲得しても「2人までの2位タイ」なら戴冠。古江は逆転戴冠に「単独2位(賞金1800万円)以上」が必要で後は稲見の結果次第。