賞金ランキング2位の古江彩佳(21=富士通)が、前半9ホールを、大会新記録のハーフ29の驚異的なスコアで回り、首位で後半に突入した。

今季最終戦で、賞金女王を争う稲見萌寧と2人1組の最終組で回り、7バーディー、ボギーなしで7アンダーとした。14ホールを終えて5アンダーで2位の全美貞(韓国)に、2打差のリードを奪って折り返した。

出だしの1番パー4から、幸先よく伸ばした。ティーショットこそ左ラフに入れたが、第2打を30センチにピタリと寄せて“お先”のバーディーパットを沈めた。さらに3番パー4では第2打を1・5メートルに寄せて2つ目のバーディー。続く4番パー4では、ピン左奥6メートルからのパットを決めて連続バーディー。対する稲見は、このホールで第2打をグリーン手前のラフに入れ、ピンまで10メートル、アプローチの第3打をミスした。5メートルオーバーし、返しのパーパットを決められずにボギーとした。開始4ホールで、今季獲得賞金で約1697万円差を追う稲見との差を4打差に広げた。

勢いは止まらず、6番パー4から4連続バーディーで折り返した。6番は第2打を手前2・5メートルにつけ、4アンダーとして首位に並んだ。7番パー4は5メートルのパットを決めて単独首位。8番パー3でティーショットを2・5メートルにつけ、9番パー5は4メートルのバーディーパットを決めて勢いを加速させたまま、折り返した。

今季最終戦の今大会で、古江が逆転賞金女王に輝くには、単独2位以上が絶対条件となっている。優勝しても稲見の結果次第では、賞金女王争いで逆転できない場合もあるが、前半終了時点で、2オーバーで折り返した稲見に9打差をつけた。