今月初旬のアジア・パシフィックアマチュア選手権(UAE)で優勝し、来春のマスターズ出場権を手にした中島啓太(21=日体大)が“凱旋(がいせん)試合”を1アンダー、71で滑り出した。

「まずはいいペアリングにしていただいて、すごく楽しかったです」。同組は良きライバルでもある“兄貴分”金谷拓実と、2学年下の久常涼。2人とも一緒に日の丸を背負って戦った仲で「ナショナルチームだなって」と笑顔を見せた。

ゴルフは本調子にはほど遠い。6日終了の同選手権から帰国。自宅で自主隔離中にウイルス性胃腸炎を発症、3日間は食事も取れず、体重が3・5キロ減、69キロまで落ちた。隔離明けすぐの22日には新型コロナウイルス感染予防のワクチンを接種。23日に2週間ぶりのラウンドを行ったが、前日24日午後にワクチン接種の副作用で発熱。「今日は全く問題なかったです」というが、トップパフォーマンスを発揮する状況ではなく、100ヤード以内のショートゲームは「全然うまくいかなった」と言い、パットも「距離感とかが」と思うようなライン、タッチを出せなかったようだ。

「今年の目標だったアジア・パシフィック優勝で取り組んできたものが達成できました、今は体力もかなり落ちているので、コンディショニングに気をつけて、明日以降に臨みたい」。さらに上のステージを目指す日々が始まった。