2シーズンぶりの賞金シード返り咲きへ、シード圏内の賞金ランク65位と約330万円差の賞金76位にいる手嶋多一(53=ミズノ)が通算6アンダー、16位で予選通過を決めた。

この日は2アンダー、28位から出て、6バーディー、2ボギーの68を出してスコアを4つ伸ばした。2ボギーはいずれも3パットで、ショットの状態は良い。7番で5メートルの下りスライスラインをジャストタッチで沈めると4連続バーディーをマークした。

「カットラインは1アンダーか2アンダーと思っていて、ボギーが先行して。7番でいい距離が入って流れを作れました」。

1学年下の藤田が予選落ちし、賞金シードを喪失。来季は「生涯獲得賞金25位以内」の特別シードを使うことを聞くと「そうですか」と神妙な表情を浮かべた。自身も今季は同じシードで戦っており、気持ちがわかるだけに納得顔だ。

賞金シードのボーダー=賞金ランク65位に届く単独12位(333万円)が視界に入る。「ここまで来たらね。…でも、欲をかくとダメ。気持ちは今もトム・ワトソン(GC)のままですよ」。12月7日開幕の最終QTのコース名を口にし、シード喪失の覚悟が決まっていることを強調した。自分にプレッシャーをかけず残り2日もプレーする。