今季最終戦の最終日を、15位から出た賞金ランキング1位の稲見萌寧(22=都築電気)が、4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73と1つ落として回り、通算イーブンパー、288でホールアウトした。ホールアウト時点で3人が並ぶ11位タイとなっている。

賞金女王を争うランキング2位の古江彩佳は、8アンダーの単独2位で、3位の小祝さくらを1打リードしてラウンドしている。さらに同組で回る、10アンダーで首位の三ケ島かなとは2打差。古江が単独2位となっても、稲見が単独13位相当の賞金108万円を獲得すれば、稲見が賞金女王に輝く。現在の3人が並ぶ11位タイなら、賞金女王圏内となる。

稲見は出だしの1番パー4をバーディー発進した。第2打をピン手前4メートルにつけて幸先よく伸ばした。だが伸ばしたいパー5の2番をパーで通過すると、3番パー4では痛恨のダブルボギーを喫した。グリーン手前のラフから、ピンまで20ヤードの第3打を4メートルオーバー。パーパットを1メートル余りオーバーすると、返しのボギーパットまで外し、ぼうぜんと立ち尽くした。さらに続く4番パー4も3パットを喫してボギー。悪い流れは止まらず、6番パー4でもボギーをたたくと、20位タイまで後退した。

それでも9番パー5、10番パー4で連続バーディーを奪い、息を吹き返した。伸ばしたいパー5の13番を逆にボギーとしたが、17番パー4で4つ目のバーディーを奪取。最終的に単独13位以内に入れば、古江は優勝するしか逆転賞金女王に就くことはできない。