女子ゴルフで今季の賞金女王に輝いた稲見萌寧(22=都築電気)が、大みそかも元日も関係なく、トレーニング&練習漬けの日々を送ることを宣言した。

国内女子ツアーの今季最終戦、ツアー選手権リコー杯最終日から一夜明けた29日、宮崎市のトム・ワトソンGCで行われたテレビマッチ「京セラ フェニックスチャレンジ」(12月26日午後4時~、TBS系列)の収録に参加。その後、取材に応じ、今後の練習やトレーニングについて「これから予定を組んでやろうかなと思います。なるべく早めに」と、シーズンオフとはいえ、変わらず継続すると明かした。

“練習の虫”として知られる稲見だけに、報道陣から「大みそかも元日も練習?」と問われると「はい!」と答えた。さらに「明日(30日)も練習?」との問いにも「はい!」と即答。「休むなら1時間早く切り上げる」と話し、オフだけに、1週間などのまとまった休みを取る可能性を問われても「もう無理です」と話し、毎日クラブを握るという。この日の収録も、会場内の練習場でしっかりとクラブを振って臨んだ。

「とりあえずオフに入ったので、また、いろいろとやらなきゃという感じです」と話した。一夜明けたこの日でさえ「もう気持ちは来季?」と聞かれると「はい、そうですね」と話し、報道陣を驚かせていた。

28日の優勝会見では「はしごする」と言っていた身内や仲間との“祝勝会”も「結局、1軒で食べました」と、笑って明かした。会見では「シメはうどん」とも話していたが「他のみんなが、おなかいっぱいになっていて。私は全然食べられました」と、明るく話していた。

祝福メールは大勢届き、関係者からは「大きな」ケーキも受け取った。そんな喜びもつかの間で、オフの計画については「トレーニングとかで、しっかりと体をつくって、飛距離アップもできるようにと考えています。プラス10ヤードぐらいは」と語った。一夜明けても変わらないストイックな姿が、来季のさらなる活躍を予感させていた。