渋野日向子(23=サントリー)はフォールズコースを5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの69で回り、通算6アンダー、280の24位で、第1週の通過ライン70位タイまでに入り、9日から始まる第2週進出を決めた。

前日同様、駆け付けた日本人ファン約20人が渋野に声援を送った。1番パー4で第2打をピンまで約1・5メートルにつけて、バーディー発進。一方、5番パー5で右ラフからの第2打を池に入れる痛恨のミス。3パットでダブルボギーと後退した。ミスにへこむことなく、7番パー4で第2打をピンまで約1・5メートルにつけるショットでバーディーを決めると、「ナイスバーディー」とファンから声がかかった。9番パー4でも長いバーディーパットを沈めて挽回した。

後半はチャンスにつけてもなかなか決められない中、16番パー4はティーショットが右のペナルティーエリアへ。第2打は“池ポチャ”寸前のハラハラする場面もあった。第3打のアプローチを寄せきれず、ボギーとしたが、最終18番パー5で第3打を1・5メートルに寄せてバーディー締め。前日から順位を1つ上げ、第1週通過を決めて“しぶこスマイル”を見せた。

「前半いい感じできていたが、マネジメントミスでダボって(=ダブルボギー)しまって、本当に情けないなと思っていたのですが、その後しっかり切り替えて、2アンダーで回ることができて良かった」とホッとした表情を見せた。

この日バーディーの7番は、第1日にダブルボギーをたたき、流れを悪くさせた“鬼門”だった。「リベンジしたかったので、いいショットが打てたし、いいバーディーパットも決められたので、3打も縮められたのは良かったです」。

第1週の4ラウンドを振り返り「初日からつまずいて、ハラハラドキドキな4日間ではあったけど、昨日6アンダーで回れたことで気持ちが切り替えられたし、今日は1日目のリベンジができたと思うので、来週につながるいいゴルフが、第3日、第4日とできた」と“及第点”をつけた。

前半2日間は調子が上がらず、第2日を終えた時点で72位の圏外。第3日は7バーディー、1ボギーの猛チャージで、72位の圏外から47人抜きで25位に浮上していた。予選カットが頭の中にあったかどうかについて「もちろん」とうなずいた。「初日が終わって81位タイ、は!? みたいな感じでショックを受けていて。2日目も残り2ホールで3つ落として、まだ下? みたいな感じだったんで、苦しい気持ちではあったけど、3日目からガツガツいくしかないと思ったので、それがいい結果につながったと思う」と分析した。

中3日で始まる第2週については「今日は休養して、練習ラウンドでしっかり来週のコースを下見して、自分らしいゴルフができるように、初日を迎えられるように頑張りたい」と意気込んだ。

第2週の4ラウンドで45位タイまでが来季出場資格を得る。まずは“第1関門”を突破した。