男子ゴルフで国内ツアー通算3勝の金谷拓実(23=Yogibo)が、来年のメジャー、マスターズ(4月7~10日、米ジョージア州)の出場権をほぼ手中に収めた。

5日付最新世界ランキングが発表され、金谷は前週よりも5ランク上げて49位に浮上。マスターズ出場資格を得られる、年末時点の賞金ランキング50位以内に入った。世界のほとんどのツアーは年内の試合を終了。金谷が年末までに51位以下となる可能性は低く、維持すればアマチュアで出場し58位だった19年以来、2度目の出場となる。

6日は都内で行われた国内男子ツアー表彰式に出席し「ディフェンディングチャンピオンと練習したい」と、東北福祉大の先輩で、今年のマスターズ覇者松山英樹とのラウンドを熱望した。松山からは、前日5日まで行われた最終戦日本シリーズJTカップ中も、電話で「的確なアドバイスをいただいた」という。その結果、賞金王は逃したが賞金2位で終え、来夏の全英オープン出場も確実だ。

前日は難関18番パー3をバーディーで締め、単独3位に入った。世界50位に滑り込み「最後の一打が大きかった」とかみしめた。表彰式は最優秀新人賞など最多の4冠。初めて身に着けたタキシード&ちょうネクタイ姿で「準備して試合に臨んだ自負はある」と胸を張っていた。【高田文太】