国内男子ゴルフツアーの表彰式が6日、都内で行われ、アマチュアの中島啓太(21=日体大3年)が特別賞を初受賞した。

現在、アマチュア世界ランキング1位で、昨年の金谷拓実に次いで日本人2人目となる「アマチュアNo.1」の称号、マコーマックメダルを受賞。9月のパナソニック・オープンで、アマチュアとして史上5人目のツアー優勝を果たし、11月のアジア太平洋アマチュア選手権も制した。すでに来年は、4大メジャーのうち、プロしか出場できない全米プロ選手権を除く、3大会への出場権を得ている活躍を評価されての受賞となった。

中島は「学生であり、アマチュアでありながら、賞をいただくことができ、すごく光栄ですし、来年に向けて頑張っていきたいと思いました」と、受賞の喜びを語った。賞金王に与えられる賞金ランキング賞や、最優秀選手賞など、さまざまな表彰が行われた表彰式に出席。その中で、将来的に取りたい賞を問われると「(ゴルフ)記者賞ですかね」と、記者投票で選出される賞を挙げ、報道陣を笑わせた。

この日、発表された世界ランキングで、尊敬する金谷拓実が49位に上昇し、一緒にマスターズに出場することが濃厚となった。これを受けて「一緒に出たいと思っていましたし、金谷さんは必ず世界ランキングを上げてくると信じていた」と、アマチュアのナショナルチームでも、数々の遠征、試合をともにしてきた先輩の活躍を喜んだ。

特に、自身も出場した前日5日の日本シリーズJTカップ最終日の最終18番パー3で奪った、金谷のバーディーには感銘を受けた様子だ。「昨日の最終ホールのバーディーを見て感動しました。来年、一緒にメジャーに行って、練習ラウンドできることを、すごく楽しみにしています」と語った。さらに、ディフェンディングチャンピオンとして臨む松山英樹が加わる可能性を問われると「それが1番うれしい」と続けた。アマチュア世界ランキング1位を経験した日本人3人が勢ぞろいする、米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGCでの練習ラウンド共演-。日本のゴルフファンにとっても、中島にとってもたまらないシーンへと、思いをはせていた。【高田文太】