女子ゴルフで今季9勝の稲見萌寧(22=都築電気)が、4冠で飛躍のシーズンを締めた。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の年間表彰式「JLPGAアワード」が21日、都内のホテルで行われた。

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稲見は賞金ランキング1位(2億5519万2049円)、平均ストローク1位(70・0514)の2部門に加え、東京五輪銀メダルで輝き賞(世界で顕著な活躍)、今月の3ツアーズ選手権優勝で特別賞受賞。今季最多、歴代でも16年イ・ボミ(韓国)の5冠に迫り、19年の渋野と並ぶ4冠に輝いた。

シーズンが昨年と統合され、2年ぶりに行われた式典の主役は、膝上10センチ以上のチェック柄ミニワンピースで登壇した。「いつもの雰囲気とは違うというか、新鮮な感じでいいかなと。柄とかフリフリ系とかは着ないので」とファッション解説。「ちょっと慣れない感じはありますね」と照れつつ、終始笑顔だった。

それでも式典後は「なるべく早く戻って練習できれば」と、普段通りに“練習の虫”ぶりをのぞかせた。ドレスアップしても、最大の気掛かりは練習時間の確保。年末年始も無休の予定だ。来季は「日本でずっとやりたい気持ちは変わらないけど、単発でメジャーに出場できる機会があれば行ってみたい」と、世界を見据えていた。【高田文太】