松山英樹(29=LEXUS)が、ラッセル・ヘンリー(米国)とのプレーオフの末に逆転で、アジア人最多の米ツアー通算8勝目を挙げた。

昨年9月からの今季としては、松山が一番乗りで2勝目を挙げた。ポイントランキングでは前週の5位から、計1153ポイントとして1位に浮上。トップ10入り3度も最多に並んだ。年間ポイント上位30人による最終戦、ツアー選手権への9年連続出場に早くも近づいた形だ。実は松山にとって、ツアー選手権への連続出場は“最も”といってもいいほど、こだわっている記録。8年連続で出場した昨季も「自分としては評価が高い」などと、自己評価の厳しい松山が珍しく、自画自賛した記録だった。

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そもそも8年連続での最終戦出場は歴代最長だ。ダスティン・ジョンソン(米国)が現在まで、13年連続で出場資格を獲得しているが、13-14年シーズンは欠場。連続出場となると松山と同じく、8年間継続中のパトリック・リード、すでに8年で記録が途切れたハンター・メイハン、マット・クーチャー(いずれも米国)しかいない。2月で30歳を迎えるが、昨年末のインタビューでは「30代はいろんな経験を踏まえて強くなる時期。そこでどれだけ活躍できるか」と、不敵な笑みを見せていた。日本人初の年間王者、前人未到の20年連続最終戦出場なども期待させる、今季の活躍となっている。【高田文太】