21-22年シーズン2勝目を挙げたソニー・オープンから、休養を挟んで中1週で臨んだ松山英樹(29=LEXUS)は、首位と9打差の96位と出遅れた。3バーディー、3ボギーのイーブンパー、72。

各選手は予選ラウンドの2日間で、サウスとノースの両コースを1日ずつ回り、この日の松山は難度が高いとされるサウスコースだった。距離も短くなるノースコースでの第2ラウンドで、巻き返しを期すことになった。

63で9アンダーのビリー・ホーシェルが首位、1打差のマイケル・トンプソン(ともに米国)が2位。世界ランキング1位のジョン・ラーム(スペイン)は、6アンダーで5位につけた。

松山は出だしの1番パー4でボギー発進した。ティーショットを左ラフに入れて3オン。3・5メートルのパーパットを入れられなかった。だが直後の2番パー4でバウンスバック。4メートルのバーディーパットを決めた。それでも波に乗れず4番パー4で再びボギーが先行。第2打を左に曲げてラフに入れ、第3打を3メートルに寄せたが、パーパットを決められないチグハグな展開だった。さらに7番パー4はバンカー、ラフ、ラフと打ち込み4オンのボギー。一時は140位近くまで順位を落とした。

それでも大崩れしないのが、現在ポイントランキング1位を走る今季の松山の強みだ。9番パー5では、持ち前のアイアンショットで第3打を2メートルにつけて2つ目のバーディーを奪った。後半は我慢の展開が続き、8ホール連続でパーをセーブ。すると最終18番パー5で、第3打を60センチにピタリとつけてバーディーで締めた。

ホールアウト後は「最初はショットがばたばたしたが、後半はだいぶ落ち着いた。(前週痛めた)左脚をかばっていた。『(けがを)びびらずに打とう』と思ったらまっすぐ行ってよかった」と振り返った。試合出場のなかった前週、トレーニング中に転倒した際に痛めた左脚の影響を最小限にとどめた形だ。第2ラウンドはまずは、65位タイまでの予選通過、さらに出場2試合連続優勝に向けて、上位進出を目指すことになる。