上田桃子(35=ZOZO)が、逆転で国内通算17勝目を挙げた。3位から出て1イーグル、3バーディー、2ボギーの69で回り、通算9アンダー、207で首位から出た鈴木愛を逆転しての今季初勝利だった。

スタートダッシュで一気に首位を奪った。出だしの1番パー5では2オンに成功し、ピン左3メートルのパットを静めイーグル。続く2番パー3では、ティーショットがカップをかすめ、もう少しでホールインワンかという好ショットでバーディー。3つ伸ばし、単独首位に浮上した。5番パー4でボギーをたたき8アンダーに落としたが、首位を譲ることなく13番パー3でバーディー。2位と3打差で迎えた17番パー5では、第2打がグリーン左バンカーにつかまったが、そこから5メートルにつけ、そのパットを沈めてバーディーとして10アンダーまで伸ばした。最終18番ではボギーをたたいたが、2位に3打差をつけ逃げ切った。

6番終了時点で、8アンダーの上田の次に7アンダーで岸部桃子、大里桃子が続き3人の桃子が並ぶ珍事も。上田の優勝は、昨年4月のパナソニック・レディース以来。この時も大里とのプレーオフを制しており、「桃子対決」では圧倒的な強さを示している。昨年6月15日の誕生日に結婚し、それ以降の初勝利ともなった。

ともに69で回った稲見萌寧と西郷真央に福山恵梨、沖せいらが6アンダーで2位。首位から出た鈴木愛は2バーディー、8ボギーの78と崩れ、2アンダーで21位に終わった。