松山英樹(30=LEXUS)が、ディフェンディングチャンピオンとして、最後の仕事をこなした。

自身のホールアウトから約1時間30分後、最終組のスコッティ・シェフラー(米国)が初優勝。松山は慣例に従い「バトラー・キャビン」と呼ばれる、中継局CBSの放送ブースのある白い小屋で、シェフラーと並んで着席した。

シェフラーのインタビューが終わった後、勝者の証し、グリーンジャケットを着ていた松山は、手にしていたもう1着を、羽織って着させる形でシェフラーに渡した。

さらにその後、屋外に移動して行われた表彰式では再び、松山はグリーンジャケットを、シェフラーに羽織って着させた。バトラー・キャビンを出た際に、慣例でシェフラーは1度、グリーンジャケットを脱いでいる。同じ動作ではあるが2度行うのは、テレビの前のファンと、会場に駆けつけたパトロンを、ともに重視していることを表している。

松山は今大会をもって、優勝から1年間の持ち出し可能期間が終了。今後、松山のグリーンジャケットはオーガスタ・ナショナルGCで保管され、松山は同GCを訪れた時のみ着用できる。