2ラウンドでベストスコアの62をマークし、90位から9位に浮上した19歳のレフティー、細野勇策は、4バーディー、2ボギーの69で回り、通算12アンダーで24位に後退した。

この日はツアー31勝のレジェンド片山晋呉(49)とともにラウンド。「あんまり意識しすぎると良くない」といいながらも、緊張した表情でプレーした。スタートの1番パー4でバーディーと好発進したが、4番パー3でボギーをたたくと、続く5番パー5では第2打を池に入れ連続ボギー。しかし、そこから崩れることなく、後半の11番パー4でバーディーを奪うなど、3つのバーディーを取って巻き返した。

「昨日と変わってティーショットが荒れていた。セカンドがずっと苦しい位置で、それでもパターが昨日同様ミスがなかった。後半ティーショットがちょっとずつ、何とかセカンドが打ちやすいところにいってくれて、それからバーディーが来た」と振り返った。

前日は、62の好スコアと珍しいレフティーということで、大きく取り上げられた。同じレフティーのアマチュアゴルファーからインスタグラムなどを通じて励ましと共感のメールが寄せられたという。「インスタのフォロワーも増えて、レフティーの人からも『励みになる』とメールをいただいてうれしかった」という。

小学生でゴルフを始めた頃は、練習場で父親が周囲の大人から「右打ちに変えた方がいい」とアドバイスを受けたという。それでも父・誠一さんからは「変えずにいこう」と言われた。「自分がプロになって注目されることで、レフティーの子どもたちもゴルフを続けてほしい。左用のゴルフ道具がちょっとでも増えてくれれば」と細野は話していた。