レギュラーツアーでは珍しいレフティーの細野勇策(19=フリー)が、最終日も5バーディー、1ボギーの67とスコアを伸ばし、通算16アンダーで、終了時点で17位でフィニッシュした。

この日はパッティングに苦しみながらも、前半は4番、5番の連続バーディーなどで順位を上げた。後半は12番でボギーをたたくも、その後3バーディー。最終18番では8メートルのバーディーパットを決め、ギャラリーからも大声援を浴びた。

「今日もずっとパターに苦しんだ。でも4日間は楽しかった」と笑顔で振り返った。

今大会は予選会で優勝して出場権を獲得。前週の関西オープンに続き、プロ2戦目のレギュラーツアー出場となったが、第2日にベストスコアの62をマークするなど、初めて予選を通過。決勝ラウンドでも先輩プロに負けないプレーで、初の賞金も獲得した。

「賞金の使い道は決めていません。もっと大きい額を稼いでちゃんとしたものを買いたい」と話した。

レフティーとしての活躍が話題となり、会場ではギャラリーから「レフティー頑張って」「19歳頑張って」と声もかけられたという。「今大会で少しでも認知してもらってうれしかった」と笑みを浮かべた。

大会後は来月のダイヤモンド・カップと下部ツアーの出場が決まっているだけ。それ以外は予選会からレギュラーツアー出場を目指す。

4日間の収穫を「体調管理や疲れなど、4日目に響いたりしないように考えてやっていきたい。1つのボギーを打ちたくないと考えるより、パーを取りにいってのダブルボギーやトリプルボギーの方が痛いということが分かった」と話していた。【桝田朗】