マスターズ以来、約1カ月ぶりのツアー復帰戦となる松山英樹(30=LEXUS)は猛チャージで3位に入った。首位と7打差の18位から出て、1イーグル、9バーディー、1ボギーの62とスコアを大きく伸ばして回り、通算24アンダー、264だった。

李京勲(韓国)が逆転で大会連覇となる米ツアー2勝目を飾った。通算26アンダー、262。地元テキサス州出身のジョーダン・スピース(米国)が25アンダーで2位。首位で出たセバスティアン・ムニョス(コロンビア)は24アンダーで松山とともに3位だった。

松山は猛チャージで優勝争いに加わったが、あと1歩及ばなかった。

この日はティーショットが安定。2番パー4で残り150ヤードからの第2打を約2メートルにつけてバーディー先行。3番パー4も第2打を1メートルにつけて連続バーディーとした。5番パー5、6番パー4、7番パー3、8番パー4と4連続バーディー。前半は6バーディー、ボギーなしと6つ伸ばした。

後半もバーディーを重ね、15番パー3でバーディーを取って23アンダーとし、首位に並んだ。直後の16番パー4は第2打となるグリーン奥からのアプローチを寄せきれず、この日唯一のボギーとした。最終18番パー5では2オンに成功。約1・8メートルのパットを決めてイーグル締めした。首位に1打差の2位でホールアウトも、優勝には2打届かなかった。

普段は自己評価が厳しい松山だが「ティーショットもセカンドショットも、いいパフォーマンスが出せたかなと思う。いいスイングができた時はいい結果も伴っている」とショットは評価。一方で「パッティングは今日はそんなに外してないですが、もうちょっとスムーズに自信を持って打てるようになれば」と反省も口にした。

約1カ月ぶりの試合と間隔が空いた。「思ったよりできたな、というのはある」と手応えを口にしつつも「優勝するにはもう少し細かいことをやっていかないといけないなと思う」と淡々と話した。

今大会はメジャー2戦目、全米プロ選手権(19日開幕、オクラホマ州)の前哨戦。全米プロに向けて「コースも全然違う。早くコースに対応できるようにしたい」と気持ちを切り替えていた。

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