昨季9勝の稲見萌寧(22=Rakuten)が第1ラウンドでは3月下旬アクサ・レディースに並ぶ4アンダー、68の好スコアで滑り出した。

「ノーボギーが一番うれしいですね、4アンダーよりも。ショットに不安があったけど、嫌な距離のパーパットを決められて助かりました」。15番で2メートル、4番で1・5メートルなど“外しごろ”を決め、流れを壊さず18ホールをまとめた。

米国帰りの渋野、前週優勝の渡辺とのペアリングもプラスに働いた。「すごく楽しかった。全員が違うタイプ。(飛ばし屋の渡辺)彩香さんがドライバーを打った後に打つときは、自分がどこに打っていいかわからなくなったり」。渋野と笑顔で会話するシーンもあり「特に、というものでなく他愛もない話なんですが」とうれしそうに振り返った。

ショットの不安を口にするのは、完璧主義者のような稲見にはいつものことだ。「いろいろ試して、ハマるものがなく“これかな?”の繰り返し。でも前半の最初の数ホール以外や、後半は少しよくなってきた」。2戦連続3位で迎えた前年優勝大会。開催コースは昨年と違うが、今季初Vでの2連覇に順調な1歩を踏み出した。