西郷真央(20=島津製作所)が首位を守り、決勝ラウンドに進出した。

「前半はショットが良く、チャンスにも多くつけられた。トータルで見れば、2つ伸ばせたのは良かったと思います」と3バーディー、1ボギーの1日を振り返った。

アウトの序盤は2番パー5で残り100ヤードの第3打を50度のウエッジでベタピン、4番パー4は135ヤードを9番アイアンで2メートルとショットで2個、5番パー3は4・5メートルの入れたい距離を沈め、立て続けにバーディーを奪った。

我慢のプレーが始まったのは唯一のボギーを打った8番パー3からだ。

「(3人で最初に第1打を打つ)オナーで風が読み切れず、大きな番手を持ってしまった」。実測165ヤードの右奥ピンに対し、6番アイアンで置くラフにこぼした。「9番(の第3打)も風のジャッジミスでチャンスを作れなかった。(打つ地点とピン周辺で)風が違ったり、判断がすごく難しく、同組の(選手の)球を見て判断したりした」。

そんな中でも、最悪の事態を避ける判断を続けた。「風が微妙で(狙いが)手前か奥かの2択なら、手前を選んだ」。グリーンを外しても、セーフティーの基本の手前から、は守った。師匠・尾崎将司が褒める「ゴルフ脳の高さ」でスコアを作った。

第3日の決勝ラウンドは、同じ新世紀世代の山下美夢有と同組で回る。主催者が決める予選Rではなく、第1、2Rのスコアで決まるペアリングとしては21年11月伊藤園レディース2R、今年3月明治安田生命レディース2R、同アクサ・レディース2R(短縮競技のため最終R)に続く4度目。アクサでは西郷が優勝、山下が1打差2位になるなど、過去3度はともにアンダーパーで回り、好スコアをマークした。

山下について「まず良い友だちです。私は人をあまりライバル視する方ではないので、山下さんがサロンパス・カップで優勝した時は心から“おめでとう”という気持ちでした」という。今季5勝目へ。高め合える友とムービングサタデーをプレーする。