先々週の国内メジャー・サロンパスカップ優勝の山下美夢有(20=加賀電子)がプロとしてツアー通算60戦目にして初のイーグルを決め、通算7アンダーの首位に浮上した。

2番パー5(490ヤード)でピンまで残り240ヤードを3番ウッドで2オン。右奥から20メートルのロングパットを放り込んだ。

「何か、入った瞬間ビックリしてしまって。もうほんと、ビックリです」。

もちろん“まぐれの一発”ではない。「ショットはそこまで良くなかったけど、しっかりパーオンはできていたし、チャンスでパットを決め切れました」。今季の国内メジャー初戦の覇者は6番をボギーとしたが、9番パー5で101ヤードの第3打を48度のウエッジで1・5メートルにつけてバーディー。11、12番は6メートルのミドルパットを沈めた。ホール別難易度1位の14番パー4(425ヤード)では、グリーン手前ラフからロブ気味のアプローチで、状況的に精いっぱいの3メートルにつけ、パーパットを決めた。この日のベストスコアタイ68をマークした。

プロ合格同期で同じ新世紀世代の西郷と首位で並び、第3日は同じ最終組でプレーする。ともに前週予選落ちから立て直してきた。

「今年もう4勝もして、すごいです。数少ない(同学年の)同期。(西郷)真央は本当にショットメーカー。それでいて、パットもしっかり決めてくる」。最高のモチベーションで残り2日、優勝争いに挑む。