昨年6月のプロテストに合格した上野菜々子(21=コーナン)がツアー自己ベストタイの68をマーク。通算6アンダーで、16位スタートから終了時点で3打差6位に浮上した。

「ショット、アプローチ、パットと全部良かった」。2番で5メートルを沈め、11番で第2打をベタピンにつけ、13、14番は3メートル、8メートルを決め、ボギーなしの4バーディーに表情は明るい。

渋野日向子と同じく、かつて青木翔コーチを師事し、昨年のプロテスト合格を機に当初の予定通りに卒業。今も迷えば助言を仰ぐ。“元姉弟子”の渋野とは今大会の練習ラウンドを一緒に回った。「彼女(渋野)と回ると常に楽しい。やはりゴルフは楽しむことが1番なんだ、といつも感じさせられます」という。

昨季から参戦するツアー。最近まで「まず予選通過」を頭に置きすぎて体力を消耗、決勝ラウンドは“ガス欠”になっていた。前々週から練習ラウンドはグリーンの確認などに重点を置き、体力温存に努める。

第3Rの68は自信になる。「この3日間と変わらず、手前からの攻め方で。順位とかあまり考えず、楽しくラウンドしたい」。プロテストは渋野と同じく2度目で合格。よく似たルートたどる新星が初の優勝争いに挑む。