64位から出た松山英樹(30=LEXUS)は、3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの72と2つ落として回り、通算6オーバー、216でホールアウトした。ホールアウト時点で62位。スタート前の首位ウィル・ザラトリス(米国)とは15打差となっている。

悪天候のため、当初の予定よりも30分以上スタートが遅れたが、好スタートを切った。1番パー4は、ティーショットを左バンカーに入れ、第2打はグリーンに乗せたがピンまでは14メートル。それでもロングパットを沈め、バーディーを奪った。その後は8ホール連続でパーを並べて折り返した。

後半に入ると、前日よりも約20度も気温が下がった寒さなどの影響もあり、乱れた。12番パー4は、ティーショットを左バンカーに入れると、第2打をグリーン手前の小川に打ち込むなどしてダブルボギー。直後の13番パー5で第3打を2・5メートルにつけてバーディーを奪ったが、14番からは3連続ボギー。それでも17番パー4で、1オンのバーディーを奪う意地を見せた。前半とは一転して、後半は出入りの激しい展開となった。

ホールアウト後は「(天候の)この変わりようは、今年のマスターズで経験しているので、さほどビックリすることはなかったですけど、まあ、ゴルフはうまくいかないですね。アメリカでやっていると、いきなりこんなに寒くなることは、しょっちゅう体験しているので」と、急激な気温の変化による影響は小さかったと説明した。それでも流れが一気に悪い方へと傾いた12番については「10、11(番)とパーセーブできたので、このまま粘っていきたいなと思っていたんですけど、落とし穴がありましたね」と、苦笑いを浮かべるしかなかった。

それでもアプローチについては「そこは昨日と比べたら、少し良くなったなという感じですね」と、部分的には復調の手応えを感じていた。残すは1日となったが「時間はいっぱいあるので、ゆっくり寝て、明日に備えたいなと思っています。いいゴルフができるように頑張ります」と、笑顔も交え、前向きに話していた。