55位から出た松山英樹(30=LEXUS)は、4バーディー、7ボギーの73と3つ落として回り、通算9オーバー、289でホールアウトした。ホールアウト時点で60位となっている。9アンダーの首位ミト・ペレイラ(チリ)はスタート前。すでに松山を上回るスコアで4日間を終えた選手がいるため、優勝の可能性は消滅した。

前半は2番パー4でバーディーを先行させた。残り202ヤード、右ラフからの第2打を、3メートル足らずにつけて伸ばした。だが6番パー3、7番パー4とティーショットが乱れ、連続ボギー。9番パー4もボギーとして折り返した。

後半は出入りの激しい展開となった。11番パー3はティーショットをグリーン左の小川に入れ、ドロップしてボギーとすると、ボギーとバーディーが交互に訪れる展開。13番パー5は、グリーン脇のバンカーからの第3打を2メートル足らずにつけて伸ばし、14番パー3はラフ、バンカーを経由してボギーとした。その後、15番パー4は4メートルのパットを沈めてバーディー、16番パー4は第2打をバンカーに入れ、5メートル余りのパーパットを決められずにボギー。ともにパー4の17番は第2打を1メートル余りにつけてバーディー、18番は第2打をグリーン左のラフに入れ、3オン2パットのボギー締めとなった。

ホールアウト後は「(第3ラウンドまでと)変わらなかったですね」と、自己評価した。続けて「やっぱり違和感があって、なかなか自分の思った…。特にアイアンの縦の距離が合わない。(残り)100ヤード前後で(ピンまで)7、8メートルじゃあ話にならない。しっかりと練習したいなと思います」と話した。

前週のAT&Tバイロン・ネルソンでは3位に入り、好調で今大会に乗り込んでいた。「いい状態で入ってこれたと思ったんですけど、良くなり始めているのをキープする力が全然なかったです。コースが変わっても、そういうものをキープできれば、上位にはいたと思うので、それ(好調)をいかに長く続けていくかだと思います。結果が伴わなかったですし、内容的にも良くなりそうなきっかけも見つからずに終わってしまったので、それが、ちょっと悔しいなという感じですね」と話し、唇をかんだ。

次戦は6月2日開幕のメモリアル・トーナメント(オハイオ州)を予定。さらに6月16日開幕の今季メジャー第3戦、全米オープン(マサチューセッツ州)も控える。「まずショットが求められるコースだと思うので、そこでいいショットを打てるように、1週間しっかりと準備したい。あとパッティングも、少し良くなりつつあるかなという印象があったので、そこをしっかりとやっていければなと思います」。日本人初のメジャー2勝目を目指す戦いが続く。