身体能力抜群の東海大九州2年の杉崎優人(19=佐世保)が“リベンジV”へ、3アンダーで単独首位発進した。得意のパッティングと、飛距離が伸びたドライバーショットなどがかみ合い4バーディー、1ボギーの67。メンタル強化や、筋トレの成果を発揮した。昨年大会3位の悔しさをバネに、初優勝を狙う。

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午前の部1組で朝イチスタートの杉崎が、単独首位に立った。試合2日前に、母幸子さん(48)が営む美容室「マリア」(長崎・佐世保市)で散髪しスッキリ。「試合前に切ってもらうことが多いです」という験担ぎパワーでバッチリだ。

4番パー5で、8メートルのスネークラインを読み切って会心のバーディーを決めた。前半は1バーディー、ノーボギーでターン。後半は16番パー3のチップインバーディーなど3バーディー、1ボギーとして通算3アンダーで第1日を終えた。

「ほぼパーオン。ショットが良くて、パターが入ってくれればという感じだった」。得意のパッティングと、飛距離が20ヤード増したドライバーなどショットがかみ合った。

ゴルフと並行して、小1~6年までソフトボールチームでプレー。中学3年間は、陸上部で短距離、硬式野球の佐世保リトルシニアにも所属した。抜群の運動神経にも支えられている。

大学で行う週2日の筋トレで力がついた。また「緊張する場面で、ショットの打ち方などを教えてもらい成長できた」と先輩とのコース練習をメンタル強化につなげた。心身の充実で昨年3位のリベンジを狙う。【菊川光一】

◆杉崎優人(すぎさき・ゆうと)2002年(平14)11月6日、長崎県佐世保市生まれ。ゴルフは金比良小1年で始める。光海中-長崎日大高。高3で長崎県アマ優勝。日本アマは2度出場で予選落ち。得意クラブはパター。ドライバーの平均飛距離は280ヤード。170センチ、58キロ。

○…2年ぶり3度目の優勝を目指す日大3年の出利葉(いでりは)太一郎(21=筑紫ケ丘)は、2バーディー、3ボギーの71で、17位と出遅れた。「パターが決められず、苦しい展開が多かった」と反省。だが、第2日以降の修正に向けて「パターがどれだけ入れられるか。グリーンが大きいので、3パットしないようにしたい」と口にしていた。