米女子ツアー唯一のマッチプレーに初挑戦の古江彩佳(22=富士通)が、4人総当たりの予選ラウンド第3戦でC・シガンダ(スペイン)を破り、2勝1分けの勝ち点2・5ポイントとしてベスト16によるトーナメント方式の決勝ラウンド進出を決めた。

前半はともに出だしの2ホールを連続ボギーとしたが、3番パー3で3メートルのパットを決めバーディーを奪い1UP。しかし、続く4番パー5で相手がバーディーを取り、パーに終わった古江と再びタイに。その後も2ホールずつ取り合い迎えた9番パー5。バンカーからの第3打をピン1メートル以内に寄せるショットで、楽々バーディーのシガンダと分けたプレーは、相手にプレッシャーを与えた。

後半になると古江が粘りを発揮。10番ではボギーを打ったが、相手がダブルボギーで1UP。さらに13番パー3ではしぶとくパーを拾い、相手がボギーとして2UP。15番パー4でもパーでしのぎ、相手が落として3UPと決定的な差をつけた。続く16番では相手にバーディーがきて2UPとするも、17番パー3でともにパーで勝負あり。1ホールを残し、2UPで競り勝った。

終了後、古江は「16番で取られて、17番も難しいので、最後まで気が抜けなかった」と激戦を振り返った。米ツアー2勝のベテランにバーディー数では2対5と及ばなかったが、後半はボギーがわずかに1個と堅実なゴルフで粘り勝ち。予選ラウンド2連勝のベテランに勝つしかない状況を乗り越えた。「ここまでこれると思っていなかったですけど、うまく自分のプレーができたのでクリアできたのかなと思います」と決勝ラウンド進出を喜んだ。

現地28日(日本時間29日)からの決勝トーナメントは、28日に1回戦、準々決勝の2試合。29日(日本時間30日)に準決勝、3位決定戦、決勝が行われ、勝者が決定する。古江は決勝トーナメント1回戦でポーラ・レト(南アフリカ)と対戦する。