米女子ツアー唯一のマッチプレーに初挑戦の古江彩佳(22=富士通)が、準々決勝でジョディ・エワート(英国)との22ホールに及ぶ激闘を制し準決勝進出を決めた。決勝トーナメント1回戦では、P・レト(南アフリカ)を2アンド1で破り、準々決勝進出を決めていた。

エワートとのベスト4をかけた戦いは、序盤からリードを許す苦しい展開。1番パー4、2番パー4と連続バーディーのエワートに対し、古江は連続パーで2ダウン。3番パー4で相手がボギーをたたき、パーだった古江が1ダウンと盛り返す。しかし、7番から3連続バーディーの相手に対し、古江はバーディーが取れず、一気に4ダウン。大差以上に内容的にも圧倒された。

それでも、今大会幾度となく勝機をつかんできた後半は、12番パー4でこの日2個目のバーディーを奪い、3ダウン。続く14番パー4でもバーディーで2ダウンまで盛り返した。さらに15番パー4では、相手が連続ボギーと崩れ1ダウンまで縮めた。最終18番パー4では、パーとした古江に対しエワートはボギーで、ついに追いつき延長へ。迎えた22ホール目のパー3でパーとし、ボギーのエワートを上回り、長く激しい戦いに競り勝った。

試合後の公式会見で古江は「体力より精神的に消耗した。バックナインに向かう時に4ダウンだったので、自分にチャンスがくるためにはバーディーを取っていかないといけないということで、それがプレッシャーになった」と話した。終盤の逆転劇については「18番からはずっとピンを攻め続けようと、より集中するように自分に言い聞かせてプレーした。パターがずっと決まってくれたのは私にとってラッキーだった」と話した。

古江は29日(日本時間30日)の準決勝では、リリア・ブ(米国)と決勝進出をかけて戦う。勝てば決勝進出、米ツアー初勝利も見えてくる。「今晩は宿舎で冷たいシャワーを浴びて、ちょっとリラックスして明日の準備をします。明日もプレーを楽しむことで、うまくプレーができたらと思います」と話していた。