日本人初のメジャー2勝目を目指す渋野日向子(23=サントリー)は、3バーディー、4ボギー、2ダブルボギーの76、5オーバーで125位と出遅れた。64の7アンダーで首位に立ったミナ・ハリガエ(米国)とは12打差。60位タイの予選通過ラインは、第1ラウンド終了時点で1オーバーで、4打足りない状況となった。

出だしの1番パー5、2番パー4で連続ダブルボギーと、大きく出遅れた。前日1日に「イソギンチャク」と表現し、警戒していたワイヤグラスという噴水のような形状で生える独特な茂みに、1番で当てたり、2番で打ち込んだりと、ミスを誘発された。

その後の3ホールはパーを並べて復調の兆しを見せると、6番パー4で最初のバーディー。フェアウエーからの第2打を3メートルにつけて伸ばした。それでも波に乗れず、直後の7番パー4をボギーとした。ティーショット左バンカーに入れると、第2打は出すだけ。フェアウエーからの第3打は、グリーン奥の下り傾斜手前で辛うじて止まり、こぼれることはなかったが、ピンまでは6メートル。長いパーパットを決めきれずに落とした。その後の2ホールはパーとして折り返した。

後半に入って10、11番で連続バーディーを奪い、一時は2オーバーまで盛り返した。だが終盤に3ボギーをたたいて後退した。

ホールアウト後は「悔しいラウンドだった。前半2ホールでガタガタ落ちましたけど、その後、チャンスにつく回数も多かった。前半は(連続ダブルボギー後)よく耐えたかなという感じではあった。その後、ショットも悪くなってきて、なかなか。ドライバーがいいふうになってきた途端に、セカンドショットが悪くなってという感じで、本当に、かみ合わない1日だった」と、悔しさを押し殺しながら淡々と振り返った。

「ショットがあれだけ(グリーンに)乗らないと、どうしてもパーを拾うゴルフになってしまう分、こういうゴルフになっているのかなと思う」と、ショットの乱れに唇をかんだ。現時点でカットラインにさえ、大幅に届いていない。それでも「この位置だったら、自分のやりたいことに集中できるかなと逆に思う。(予選を)通ろうが、通るまいが、自分のやりたいスイングとかを、最後までできたらいいなと思います」と話し、目指すゴルフを貫いた上で、巻き返しと予選通過を目指していく。

【スコア】全米女子オープン第1日の成績>>