70位から出た古江彩佳(22=富士通)が、1イーグル、6バーディー、ボギーなしの64と8つ伸ばすビッグスコアをマークし、通算10アンダー、278でホールアウトした。ホールアウト時点で、日本勢トップの15位前後まで順位を上げた。

前半は3番パー4で、第2打をチャンスにつけて最初のバーディーを奪った。6番パー4も2オン1パットで伸ばすと、8番パー5は第3打のアプローチを1・5メートルに寄せてバーディー。3つ伸ばして折り返した。

後半もボギーをたたくことなく、14番パー5では2オンに成功し、2パットで4つ目のバーディーを奪った。15番パー3は、難しいラインのパットを沈めて連続バーディー。17番パー4で第2打を2メートルにつけて6つ目のバーディーを奪うと、圧巻は最終18番パー5だった。2オンに成功すると、長いパットを決めてイーグル締め。大歓声と大きな拍手を浴びた。

フェアウエーキープ率は84・62%、パーオン率は83・33%、総パット数は27。ショット、パットともにさえた1日を物語る、高水準の数値を並べた。「今日は本当に流れが良くて、トータルで最後まで良かったなと思います。ショットも良かったですし、最後はパターが、入れたい距離で全て入ってくれたので、パターが1番良かったかなと思います」と、納得の表情で振り返った。

パー5の14、18番で、2オンに成功したことについては「やっとセカンドで乗せられたので、楽にバーディーとかイーグルが取れたなと思います」と、満面の笑みで話した。飛距離が出るタイプではないだけに、これまでは米ツアーの距離の長さに苦しめられることも多かった。だがこの日は、うまくフェアウエーで転がして距離を稼ぐなど、ショットの正確性が一段と光った。18番の第2打については「完璧に、真っすぐピンに向かってくれました」と、うれしそうに振り返った。

今季メジャー第3戦となる、次週の全米女子プロ選手権(23日開幕、メリーランド州)に向けて、良い流れを持ち込む形となった。「パターが入らなかったりはしたんですけど、最後までいいショットはできたかなと思うので、次につなげられるかなと思います。また変わらず、自分らしいプレーで、しっかりとショット、パットができればいいなと思います」と、声を弾ませていた。