14位から出た笹生優花(21=フリー)は、3バーディー、4ボギーの73と1つ落として回ったが、通算1アンダー、215で12位に順位を上げた。8アンダーで首位の田仁智(韓国)を、7打差追って最終日に臨むことになった。

前半は、伸ばしたいパー5の6番でボギーが先行した。第2打を池に入れ、第4打を2・5メートルにつけたがパーパットを決められなかった。それでも8番パー4で、ティーショットをグリーン脇のバンカーまで運ぶと、第2打を50センチに寄せて最初のバーディー。1バーディー、1ボギーで折り返した。

後半も先にスコアが動いたのはボギーだった。グリーン脇のバンカーからの第3打を寄せきれずに落とした。それでも直後の15番パー4で、第2打を2メートルにつけてバウンスバック。16番パー5では3メートルのパットを決めて連続バーディーとした。一時は3アンダーに伸ばしたが、ともにパー4の17、18番を連続ボギー締め。17番はティーショットを左の深いラフに入れ、第2打は強打したがほとんど飛ばせず、4オン1パットとなった。18番もティーショットを深いラフに入れながらも今度は救済を受ける形となり、第2打は目の前の木の上を越えてグリーンに乗せる技ありの一打を見せた。だが難しいラインが残り、そこから3パットでスコアを落とした。

ホールアウト後は「ティーショットが安定しなかったので、そこが1番良くなかったんじゃないかなと思います」と、悔しさを押し殺して淡々と話した。後半の連続バーディーについては「パターが入ってくれたので、そこがバーディーにつながったんじゃないかなと思います」と話した。

17番のティーショットについては「左は狙っていたんですけど引っかけちゃったので」と、唇をかみながらミスを振り返った。18番は「ルーリングとか、いろいろあって、いいセカンド(ショット)だったんですけど、パターが良くなかった」と、連続ボギー締めについては表情を曇らせて話した。最終ラウンドに向けては「いつも通り、楽しんで頑張りたいと思います」と、定番となったコメントで締めた。