プロ8年目の木村彩子(26=富山常備薬)が逆転でツアー初優勝を果たした。

首位に6打差の9位で出て、4バーディー、1ボギーの69で回り、通算4アンダー、284。最終組から3つ前の組で回り、首位でホールアウト。後続のプレーを待った。優勝が決まった瞬間、「キャー」と叫んだ後、高々とバンザイ。その後、両手で顔を覆い、あふれる涙を抑えた。

優勝スピーチでは「率直にすごくうれしいです。今週は2日目から風が強かったので、耐えるゴルフですごく苦しかったが、毎晩キャディーやコーチと作戦を練って、そのおかげですごくいいゴルフができました。この1勝だけにならないよう、どんどん複数優勝を目指して頑張ります」と意気込んだ。

今大会は国内ツアー最高額の総額3億円、優勝賞金は5400万円。優勝インタビューで、賞金の使い道を聞かれると「車がすごく好き。欲しい車も1つあるので、それを買いたいと思います。フフ」と笑顔を見せた。

現在の愛車は高級車マセラティ(約2300万円)だが、第1ラウンド終了後、優勝したら「BMWを買いたい。車種は内緒です」と話していた。

15年にプロテスト合格。渋野日向子が優勝した昨年10月のスタンレー・レディースで、渋野、ペ・ソンウ、佐藤心結とともに、プレーオフに進出した。今季の最高位は5位。趣味はEXILEのライブ鑑賞。

 

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