畑岡奈紗(23=アビームコンサルティング)が、唯一の60台となるベストスコアの69をマークし、5位に食い込む意地を見せた。35位から出て4バーディー、1ボギーで回り、通算1アンダー、287。最終日はアンダーパーが4人という高難度のセッティングで3つ伸ばした。昨年6月の全米女子オープン2位以来、1年ぶりにメジャーでトップ10入りを果たした。西郷真央と笹生優花は4オーバーで30位。田仁智(韓国)が5アンダーで完全優勝、4季ぶり米ツアー4勝目、メジャー3勝目を挙げた。

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上位陣が次々とスコアを落とす中、畑岡がリーダーボードを駆け上がった。前半を耐えてイーブンパーで折り返すと、アウトの後半だけで3つ伸ばした。4番パー4で、8メートルのパットを沈めて後半最初のバーディー。6番パー5は第3打を2メートルにつけて伸ばした。9番パー5は、第3打を60センチにピタリとつけてバーディー締め。35位からインスタートの1組目で出て、ホールアウト時点で9位だったが、終わってみれば5位まで浮上した。18年2位、20年3位と好相性の大会で、またもトップ5入りした。

優勝した田に4打差まで迫っていた。前日の第3ラウンドで75と3つ落としていただけに「そこは本当に悔しかった。結果的に優勝争いをしていてもおかしくないスコアだった」と、唇をかんだ。近年、メジャー初優勝を目標に掲げ続けているだけに、上位フィニッシュの喜びよりも、前日の後悔の方が大きかった。

その第3ラウンド終了後は、珍しい行動の連続だった。普段はスコアに関係なく、ラウンド後はたっぷり練習するが、前日に限っては「頭もすっきりしていなかったので休みに充てた」と、すぐに会場を後にしていた。さらに「ラーメンを食べました。あまり試合中は食べない。おいしいラーメン屋さんがあったので」と明かした。ウオーミングアップやショット前の動作などコース内はもちろん、睡眠、食事などコース外もルーティンも重視する畑岡としては、珍しいイレギュラーな行動だったが、良い気分転換になったという。

フェアウエーキープ率は前日の42.86%から、この日は92.86%へと劇的に上がった。米女子ツアー屈指の実力者であることは、全選手が認めるところ。今季残り2戦の欧州でのメジャーへ「楽しめたら」と話すなど、自信は取り戻した。好成績を残すたびに高まる、メジャー初優勝への思いを実現するため、1度帰国後、欧州へと旅立つ。

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