稲見萌寧(22=Rakuten)が5バーディー、ボギーなしの67と5つ伸ばし、5アンダーでホールアウトした。午前スタート組の全選手が、第1ラウンドの競技を終えた時点で、首位の李知姫(韓国)と2打差の4位につけている。

インコースから出て、10番パー4で5メートルのパットを沈め、幸先よくバーディー発進を飾った。16番パー5は、残り70ヤードからの第3打を1・5メートルにつけて伸ばした。その後もセカンドショットが好調。折り返しの18番、後半の3番で2メートル、6番はピンに直撃して1メートル足らずと、いずれもパー4の第2打をチャンスにつけて伸ばした。

会場付近は33・9度に達し、ホールアウトしてスコアを提出後、会見場に直行した稲見は、氷のうで額や顔を冷やし、グッタリとした表情を見せるなど「しんどいです」と、普段のクールな表情とは違う一面をのぞかせた。昨年8月に銀メダルを獲得した東京五輪と比べても「東京五輪の方が(純粋に)暑いだけだったんですけど、この時期だと湿度が高い暑さなので、今の方がきついかな」と、スタミナを使い切った様子で話した。

そんな中でもボギーなしで5つ伸ばしたが「ティーショットがすごく悪かった。ティーショット以外はそこそこよかった」と、厳しい自己評価だった。第2ラウンドは「お昼からのスタート。すごい暑い時からなので、なるべく今日は、早めに練習を終わらせて、体力を温存して明日に備えたい」と、この日は日傘を頻繁に差すなど、引き続き暑さ対策をカギに挙げていた。