日大主将の古川龍之介(21)は終盤の失速を悔いた。

岡田を2打差で追う15番で岡田がボギーをたたいたが、2・5メートルのバーディーチャンスを外した。17番も岡田がボギーにしたが、自身も3パット。最終的に優勝に1打差を詰められなかった。

「もったいなかったですね。15番は打ち切れなかったし、17番は緊張なのか、欲が出たのか」

結果的にスタート前の2打差を守れず、逆転を許した。

「達成感と悔しさは正直半々。でも、昨年から日本タイトルは意識してきたし…やっぱり悔しさの方が大きいです」

福島・学法石川高で目立った実績を残した訳ではない。「高校での成績だけ考えたら、今ここで優勝争いはできていないですよ」。努力を重ねて名門・日大の主将となり、日本一のタイトルまであと1歩と迫った。

7月下旬には蝉川らとともに日本代表として、イタリアでの国際大会に出場する。「僕も戦えることがわかりました」。悔しさを糧に、今後を見据えた。