首位と2打差の9位から出た原英莉花(23=NIPPON EXPRESSホールディングス)は、3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの74と2つ落として回り、通算4アンダー、212で24位に後退した。11アンダーで首位の青木瀬令奈とは7打差に広がった。

1番からスタートする際に「地元、神奈川県出身」と選手紹介のアナウンスをされると、大歓声で迎えられた。だがスタートから間もなくの2番パー5で痛恨のダブルボギー。フェアウエーからの第2打をグリーン手前右のバンカーに入れると、第3打は乗せるだけで10メートル以上のバーディーパットが残った。そのバーディーパットは大きくオーバーするなど、ピンを境に行ったり来たりで、まさかの4パットを要した。

さらに5番パー3も、1メートルのパーパットがカップに蹴られてボギーとした。その後は3バーディー、2ボギーで1つ取り返したが、グリーン上で苦しむホールが多かった。

「久しぶりに緊張していたのかな。なんか、しっくり来なくて『アレー?』という感じでした。パターのタッチが朝(の練習)から合わないなと思っていたんですけど。やっちゃいましたね…」と、悔しさを押し殺して話した。

特にパッティングについては「モヤッとしますね。入るのが当たり前とは思わないようにしていたんですけど、自分のストロークに、なかなか集中できなかった」と、反省の弁を続けた。

2番のグリーン上を振り返ると「難しいピンポジションだなとは思っていたんですけど、ファーストパットであそこまでオーバーするとは思わず。パニクったのか…。自分の中の『抑えの人』出てこいと思っていました」と、苦笑いを浮かべた。

2番と3番のホール間では両手の指をほぐすような動作を繰り返していたが「感覚が悪かったです。手がすごく熱を持っている感じがあって、血行を良くしようと思って、流したいなと思っていたんです」と、感覚のズレを感じ、ラウンド中に必死に修正を試み続けた1日となった。