昨年6月実施の20年度プロテスト1位合格者・佐久間朱莉(19=大東建託)が5バーディー、ボギーなしで5アンダー、67をマーク。今季開幕戦ダイキン・オーキッドの4位発進以来17戦ぶりのトップ10発進を確実にした。

「いつも初日が良くないのでうれしいです」。原英莉花、西郷真央らと同じ尾崎将司門下生は喜んだ。

身長155センチと小柄ながら、今季のパーオン率は71・58%で4位のショットメーカー。トップ10は4月ヤマハ・レディース9位の1度だけだが、メルセデス・ランク25位。ツアーフル参戦1年目にして安定したキャリアを重ねる。

しかし、師匠にはどうも物足りない。6月リシャールミル・ヨネックスとサントリー・レディースで今季初の2戦連続予選落ちを喫した後、千葉のジャンボ邸でしかられた。

「おまえ、何やってんだよ。普通にやればいいんだよ」-

「私はその“普通”が何なのかがわからなくて…。でも“普段通り”“優勝争いしろよ”とおっしゃってもらって」

同門の先輩たちに続くツアー初優勝へ。「何度も予選落ちして、思うようなプレーはできてませんが、少しずつ成長はできていると思っています」。絶好のスタートを切り、V戦線をうかがう。