【エビアン(フランス)=近藤由美子】今季国内メルセデスランク1位の西郷真央(20=島津製作所)がアクシデントを乗り越え、猛チャージをかけた。首位に12打差の42位から出て、6バーディー、ノーボギー。通算8アンダーの205と、ホールアウト時で11位まで浮上した。日本勢7人中、4人が予選突破。西村優菜は68で6アンダーで終了。畑岡奈紗、古江彩佳が11位からスタートした。

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西郷が、前日のアクシデントも感じさせない猛チャージを見せた。10番スタートの前半を2バーディー、ノーボギーで折り返すと、後半も3番、4番と連続、さらに6番、9番でもバーディー。通算8アンダーでホールアウト時11位まで順位を上げた。

スタート直前はパター練習後、ドライビングレンジへ移動。首をマッサージを受けながら、真剣な表情で練習した。体調は「大丈夫です」と元気に答えた。

第2ラウンドで4番から5番に移動中、西郷らが乗ったカートが、前方右手から来た選手や関係者を乗せる送迎車に衝突。身構えた西郷に大きなケガはなかったが、キャディーがカートから放り出された。事故で前の組から遅れて競技委員から警告を受け、監視される中で残り4ホールを回った。予選突破を果たした西郷は「集中できなかった。もったいなかった」と涙目で話していたが、1日で切り替え順位を上げていった。

 

○…30位から出た西村が、4バーディー、3ボギーの68で回り、通算6アンダーで終了時点で20位まで浮上した。序盤の11番パー4でバーディーを奪うと、前半は2バーディー、1ボギー。後半も2番パー3でバーディーを取ったあとは、チャンスでパットが入らなかったが、最終18番で第3打をピン手前1メートルにつけバーディーで締めくくった。「60台を目指してスタートして、そこをクリアできて良かった。明日もまた60台を目指し、たくさんバーディーを取りたい」と話した。