6アンダーの単独首位から出た渋野日向子(23=サントリー)は、1バーディー、3ボギーの通算4アンダーとスコアを2つ落とした。ホールアウト時点で6位と好位置につけた。

「ショットが安定感がなかった。少し右にミスをしてしまうことが多かった。(決勝Rへ)まず、4日間プレーできるのが久しぶりなので、うれしいですし、チャンスがある位置でプレーできる。まず明日、悔いの残らないようにプレーしたい」と話した。

強風とも闘いながら我慢のゴルフとなった。1番パー4でボギー発進すると、その後もショットが安定しない中、パーでしのぐ展開が続いた。

6番パー4でボギーとなり、2つスコアを落とした。崩れそうになりながらも気持ちを切らさない。同組で淡々とスコアメークするパク・インビ(韓国)に食らい付くように、冷静にチャンスを待った。

そして9番パー5でようやく5メートルを決め、この日最初のバーディーを奪った。厳しい表情だったが、ようやく笑みがこぼれた。

巻き返しを狙った後半。14番パー4でリンクスの罠(わな)にはまった。第1打がポットバンカーに捕まった。第2打でフェアウエーへ戻し、パーセーブを狙ったが、7メートルのパットはカップ脇を外れた。ボギー。これで通算4アンダーに下げた。

このホールでバーディーを奪ったパク・インビは通算5アンダーとスコアをまた1つ上げ、渋野と入れ替わる形になった。

渋野は終盤の17番パー5で、第2打がグリーン右奥のラフに飛び込んだが、そこから正確なリカバリーとアプローチを見せ、パーでしのいだ。そして最終18番パー4も8メートルのロングパットは決まらなかったが、パーでまとめた。

前日の8アンダー、2ボギーのロケットスタートとは打って変わり、リンクス独特の強風に苦しみながらも、通算4アンダーで粘った。頂点をにらみ、決勝ラウンドへ好位置をキープした。