ツアー通算17勝の鈴木愛(28=セールスフォース)と同16勝の上田桃子(36=ZOZO)が通算5アンダーの139で首位に並んだ。優勝をかけて最終日最終組で相まみえる。鈴木は首位から出て71、上田は2位から出て70だった。4月の富士フイルム・スタジオアリス女子では、上田が首位の鈴木を逆転して今季初勝利。鈴木のリベンジか、上田の今季2勝目か-。

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この日も鈴木と同組で回った上田は、後半同じ33をマークし首位に並んだ。ここ1カ月ほど首痛に苦しんだが、ようやく完治。フェアウエーキープは50%(14分の7)と苦しみながら、後半に向けてベテランらしく自分の流れにもっていった。

「私の中では、最近いい位置で(最終日を)迎えられていなかったので、いまの状態としてもワクワクします」と話した。4月のスタジオアリス女子で優勝してからは、なかなかチャンスが巡ってこなかったが、ようやく自分でチャンスをつかんだ。最終日は鈴木を含め、3打差に13人がひしめく大混戦。「しっかりベテランらしいゴルフを心がけて、立ちはだかれれば」と話した。

○…18歳の桜井も、1打差で最終組に入り初優勝を狙う。日増しに高まる緊張で、前半はボギー先行。しかし、中盤以降バーディーを量産し3位につけた。緊張をほぐしたのはキャディーを務めた中大ゴルフ部2年の兄豪さんの存在。「気を使わなくて、いつも通りプレーしやすい」。レギュラーツアー2戦目で巡ってきた初優勝のチャンス。「こういうチャンスはあまりないから、しっかり優勝をねらっていきたい」と決意を語った。

○…25年ぶりに誕生した島根出身の女子プロ、浜崎がウェーティングから優勝チャンスにつけた。欠場者待ちの待機で1日月曜日に空路札幌入り。空港到着直後に欠場が出て出場が決まった。この日は36位から68で回り、一気に首位と2打差の6位に浮上。00年生まれで古江彩佳らと同期で「刺激をもらっている。今まで一番いい成績で、最終日はすごくドキドキするが楽しみ」と話していた。

▽〈2差6位につけ黄金世代12人目の優勝を目指す山路〉意識はすると思うが、優勝は目標でもあるので、したい気持ちは強いです。

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