単独首位で出たアシュリー・ブハイ(33=南アフリカ)が田仁智(27=韓国)とのプレーオフを4ホール目で制し、メジャー大会で米ツアー初優勝を飾った。正規18ホールのスコアは通算10アンダー、274。

プレーオフは18番ホールで繰り返し行われた。4回目。ブハイは第3打となるバンカーショットをピン約1メートルにピタリとつけた。田がボギーとし、ブハイはパー。ブハイはウイニングパットを決めると、思わず天を仰いだ。優勝を決めた瞬間は午後9時過ぎ。日没寸前だった。イジョンウン6(韓国)のキャディーを務める夫が駆け寄り、2人はしっかり抱き合った。1打差3位の渋野日向子もグリーン横でプレーオフを見守り、ブハイのツアー初Vに祝福した。

ブハイは優勝インタビューで「少し涙が出てしまいそうなところをお許しください」とした上で「何年も何年もここで頑張ってきました。今、自分自身を誇りに思う」としみじみと言った。さらに「ミュアフィールドで南アフリカ人として優勝できたことが何よりうれしい」とし、アーニー・エルスやゲーリー・プレイヤーといったレジェンドに続く快挙に胸を張った。