渋野日向子(23=サントリー)が1打差3位で19年大会以来、3年ぶりのメジャー2勝目を逃した。首位アシュリー・ブハイと19年大会と同じ最終日最終組。スタート前のブハイとの5打差を一時は3打差まで詰めたが、最難関ホールの14番パー4で痛恨のダブルボギーをたたくなどパープレーの71。通算9アンダーで日本人初のメジャー2勝にあと1歩及ばなかった。

    ◇    ◇    ◇

会場となったミュアフィールドの“達人”日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長(79)が、渋野の健闘を称賛した。女子ツアーは初開催だが、ミュアフィールドは全英オープン16度開催の名門。そこで同オープンでの大会コース記録「63」を、現在も保持しているのが青木会長。テレビ観戦したといい、都内で会見後の8日、開口一番「たら、ればになるけど、14番のダブルボギーがもったいなかった」と、自分のことのように悔しがった。それでもすぐに「よく頑張ったよ!」と、称賛した。

「パッティングが良かった。調子が良かった分、逆に3パットを繰り返したのかもしれない」と、選手特有の調子の良さと結果が反比例する、紙一重の感覚だったと分析した。ただ「もう少し、ショットが自分のものになれば、もっと良くなる」と、今後のさらなる好成績を予感していた。

ミュアフィールドでは、全英オープンで02年に丸山茂樹が5位、13年に松山英樹が6位と好成績を収めてきた。今大会も4人が15位以内に入ったが「日本人が活躍しやすいコースというわけではない」と、あくまで各選手の努力だときっぱり。最後は渋野に「こうして悔しい思いをしたことを忘れないで次の試合に頑張ってほしい」と、エールを送っていた。