勝みなみ(24=明治安田生命)が、国内女子ツアー連続ノーボギーホール数の新記録を樹立した。今大会前までの連続ノーボギーホール数は「73」。ホールバイボールの記録が残る90年以降、山下美夢有が昨年マークした「86」が従来のツアー記録だったが、勝がスタートから14ホール連続でノーボギーとし、新記録の「87」を樹立した。

記録更新直後の15番パー4で、ティーショットが「ダフった」と、約150ヤードしか飛ばず、第2打が217ヤードも残り、最後は4メートルのパーパットを外してボギーとした。2週間前の楽天スーパー・レディースでの4日間大会史上初のノーボギー優勝に続く、5ラウンド連続ノーボギーはならなかった。

前週はメジャー、AIG全英女子オープンに出場したが、通算10オーバーで予選落ちした。2日間で8ボギー、2ダブルボギーに加え、パー4に8打を要したダブルパーまで喫した。それだけに、3週間前の大東建託いい部屋ネット・レディースの最終ラウンド17番で喫したのを最後に、国内ツアーでは遠ざかっていた、連続ノーボギー記録は「また『1』からだと思っていました。記録のことは知りませんでした」という。「もしも記録がかかっていると知っていたら」と質問されると「全然、先に(早い段階で)ボギーを打っていたと思います」と笑った。

新記録を樹立した14番パー4は、残り139ヤードからの第2打を9メートルにつけ、そこから危なげなく2パットでパーをセーブした。この日唯一のボギーをたたいた直後の16番パー5では、5メートルのバーディーパットが、カップのフチを反時計回りに1回転してカップイン。「外れたと思いました。1回転して入ったのは初めて」と、うれしそうにバウンスバックを振り返った。

14番までに、最もピンチだったホールに挙げたのは11番パー4だった。ティーショットを左に曲げ、第2打はラフから出すだけ。だが残り104ヤードからの第3打をピタリとつけてパーを拾っていた。

攻めのゴルフがトレードマークの勝だが、ノーボギーというディフェンシブな側面が強い記録に「これこそメリハリ! 守るホールは守る。成長を感じます」と胸を張った。ボギーとした15番については、ティーショットを「ダフった」とあって「恥ずかしかった」と苦笑い。それでも「明日(第2ラウンド)はバーディーを取りたい」と、雪辱を誓った。この切り替えの早さが、連続ノーボギーホール数「87」の新記録につながった。第1ラウンドは5バーディー、1ボギーの68で4アンダー。7アンダーで首位の石井理緒と、3打差の6位と好発進した。

 

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