新世紀世代(01年度生まれ)の山下美夢有(21=加賀電子)が通算12アンダー、後続に2打差をつけ単独首位に立ち、5月サロンパスカップに続く、史上14人目の国内メジャー2連勝に王手をかけた。

菅沼、川岸と首位タイで並んで最終組で回り、4バーディー、1ボギーの69。3日連続で60台を並べ、単独首位に抜け出しても、山下の表情はいまひとつだ。

「ティーショットは比較的良かったけど、セカンドショットの距離感が合わなかったり…」。2、3メートルのパーパットを3度決める粘りを見せたが「それより、ファーストパットで3メートルも行っちゃうのが…」。反省の方が多いのか。「そうですね。後半(イン)は特にもったいなかったです。2、3メートルのチャンスが3、4回あったのに(決められず)“何でこんな入らへんねやろ”って思ってました」とこぼした。

来季シード権の指標で、年間最優秀選手を決めるポイント制のメルセデス・ランク1位。賞金ランク1位。今大会に出場10戦連続トップ10がかかる“女王”は、目指すレベルが高い。

アップダウンの激しい開催コースに少しだけ疲労感をにじませた。「体力的には大丈夫ですけど、ダウンがあんまりない感じですね」。メジャー2連勝の快挙へ。ツアー一小柄な150センチの体で、最後の力を振り絞る。

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サムアップポーズする山下美夢有ら/女子プロ第3日写真特集2