アマチュアの古川龍之介(21=日大4年)が4アンダー、68の11位でスタートした。

「前半は天気が荒れて、グリーンが少し遅くなったんですが、5番で2メートルのパーパットを決めたことが大きかったです」

前半アウトは9連続1パットで3連続を含む4バーディー。インは2バーディー、2ボギーのパープレーで踏ん張った。

プロデビュー戦の中島啓太が日体大主将なら、古川は名門・日大の主将だ。また強豪・東北福祉大主将の蝉川泰果も出場している。

「啓太君はジュニアから僕らを引っ張って来た存在ですが、主将同士だし、意識しています。実力は圧倒されているけど、お互いに大学で日本一を目指して戦って来ましたから。蝉川君も今年、イタリアの世界学生選手権で一緒にプレーしたし」

昨年、文部科学大臣杯日本学生に優勝。プロ転向を目指し、前週には1次QTを3位で突破した。今週は日大スタッフから「優勝してこい!」とハッパをかけられ、現地入りした。

「今までの僕なら“いい経験になれば”で終わっていたと思います。でも、今はそれじゃあダメだと」

かつての文豪を思わせる名前で、昔から「芥川龍之介みたいな子って言われてきた」と笑う古川が、堂々と上位争いに打って出る。