昨年大会覇者でプロデビュー戦の中島啓太(22=日体大4年)は通算8アンダーで競技を終えた。ホールアウト時は49位だった。

この日はインスタートで13ホール連続パーの後、5番から3連続バーディー。69だった。ショット、特にティーショットに苦しんだ4日間。「セッティングが厳しければ、予選を通れないようなゴルフでした」という。不調の要因は「皆さんが指摘してくれるのは、バックスイングの際の右膝、股関節の動き。課題はバックスイングとわかっているので、それが決まってくれば…」。修正ポイントは自覚できている。

自分より前にツアーでアマチュア優勝した倉本昌弘、石川遼、松山英樹、金谷拓実は全員、ツアーのプロデビュー戦でトップ10フィニッシュしたが、自分はトップ10を外した。「それは記事でも読んでいたし、意識もしていました。でも、予選を通ることでいっぱいいっぱいのゴルフだったし、(予選通過という)自分なりの目標はクリアできたと思う」と話した。

初賞金の使い道を聞かれると「あ、そっか…」と頭になかったようだ。「物欲がない」という性格で「めいっ子が2人いるので、ゴルフのおもちゃを買ってあげようかな」。次戦は29日開幕のバンテリン東海クラシック(愛知・三好CC西C)になる。